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【東村カヤック】慶佐次川マングローブの拠点づくり|森を1年半かけて駐車場にした話

【東村カヤック】森だった場所を1年半かけて駐車場に。慶佐次川マングローブの拠点づくりの話

 

沖縄本島北部、やんばるの入口にある東村。
この地域には沖縄本島でも特に自然が残る場所の一つ、慶佐次川のマングローブがあります。

静かな川の流れの中でマングローブを間近に感じられることから、
慶佐次川マングローブカヤックは東村を代表する自然体験として多くの方に親しまれています。

カヤック体験に来られるお客様は、

・沖縄の自然をゆっくり感じたい方
・カヤック初心者の方
・女性グループ
・カップル
・ファミリー

など、本当にさまざまです。

そんなお客様が安心してカヤック体験に参加できるよう、
少しずつ環境を整えてきました。

その中でも特に時間がかかったのが、
駐車場づくりでした。

実はこの場所、最初から駐車場だったわけではありません。


森だった土地

もともとは木が生い茂り、草が絡まり合い、
割れた鉢や瓦、古い資材などが積み重なった場所でした。

地面はほとんど見えず、
足を踏み入れると草が絡みつくような状態。

まるで森の中の一部のような場所でした。

普通に見れば、

「整地するのは大変そうだ」

と思うような場所です。

しかし、その景色を見たとき、
私の頭に浮かんだのは迷いではありませんでした。

「ここを駐車場にする。」

その思いでした。

慶佐次川マングローブのカヤック体験に来てくださるお客様が、
安心して車を停められる場所を作りたい。

その思いが自然と湧き上がり、
この土地の開拓を始めました。


手作業で始めた開拓

開拓といっても、
重機を入れて大きく整地するような工事ではありません。

基本は手作業です。

使った道具は

・チェーンソー
・桑
・スコップ

このような道具でした。

まずは木を一本ずつ切ることから始まりました。

生い茂っている木を切り、
地面に広がっている根を掘り起こし、
埋まっている石や瓦を取り除く。

草を刈り、
少しずつ地面を整えていく。

とても地道な作業でした。

しかも、その作業のほとんどは
一人での作業でした。

やんばるの土は思っている以上に固く、
スコップで掘るのも簡単ではありません。

木を切るだけでも時間がかかり、
根を掘る作業はかなり体力を使います。

それでも、一日少しずつ作業を進めていくと
昨日まで草に覆われていた場所に地面が見えるようになってきます。

ほんの少しの変化ですが、
その変化が次の作業の力になりました。


手は豆だらけになった

作業を続けるうちに、
手のひらには何度も豆ができました。

スコップを握り続け、
木を運び、
石を動かす。

気が付けば手は豆だらけになっていました。

それでも、それを辛いと思うことはあまりありませんでした。

私にとってそれは

日々の進歩の積み重ねの証

だったからです。

森だった場所が少しずつ変わり、
地面が見え、
車を停められる形になっていく。

その変化を見るたびに、
また次の作業をしようという気持ちになりました。


デジタルの時代に、あえてアナログで

今はデジタルの時代です。

多くのことが効率化され、
最適化されたサービスが世の中に溢れています。

スマートフォン一つで多くのことができる時代です。

しかし私は思います。

あえてアナログで作り上げることが、
思いを形に変える最善の方法ではないか

自分の手で土を掘り、
木を切り、
石を運ぶ。

遠回りに見えるかもしれません。

しかし、その積み重ねによって
この場所は少しずつ形になっていきました。

そして何より、
自分の手で作った場所には
時間と想いが残ります。

それは簡単に作られたものとは違う、
特別な価値を持つものだと思っています。


排出した二酸化炭素は呼吸くらい(笑)

この作業はほとんど手作業でした。

重機を使ったわけでもなく、
大きな工事をしたわけでもありません。

土を掘り、
木を切り、
石を運ぶ。

そんな作業の繰り返しでした。

ふと思うことがあります。

この作業で私が排出した二酸化炭素は、
おそらく自分の呼吸くらいのものです(笑)。

もちろん冗談半分ですが、
それくらい自然に近い方法でこの場所を整えてきました。

やんばるの自然の中で、
少しずつ場所を作っていく。

そんな作業でした。


1年半かけて整えた場所

 

この場所を整えるまでに
約1年半の時間がかかりました。

少しずつ木を切り、
地面を整え、
石を取り除き、
砂利を入れていく。

大きな工事ではありませんが、
その分時間はかかりました。

それでも、少しずつ景色が変わっていくことが嬉しく、
作業を続けることができました。

そしてようやく
車を停められる場所ができました。

今ではここに車を停め、
多くの方が慶佐次川マングローブカヤックへ向かっています。

森だった場所が、
人が集まる場所へと変わりました。


東村カヤックの魅力

慶佐次川マングローブの自然

東村のカヤック体験の魅力は、
やはり慶佐次川のマングローブです。

川の流れは穏やかで、
初心者でも安心してカヤックを楽しむことができます。

マングローブのトンネルのような景色や、
やんばるの生き物を見ることができるのも魅力です。

そのため

・カヤック初心者
・女性グループ
・カップル
・ファミリー

多くの方が東村のカヤック体験を楽しんでいます。


それでもまだ完成ではない

ただ、私からすると
この場所はまだ完成ではありません。

整ったように見えても、
まだ良くできるところはたくさんあります。

もっと使いやすく
もっと気持ちよく
もっと安心できる場所にすることができる。

そう思っています。


完成とは終わりではない

私の考えでは、

完成とは終わりではありません。

それは

次なる目標へ進むための足掛かり

です。

一つ形ができたら、
そこからまた次の目標が見えてきます。

もっと良くするにはどうしたらいいのか。
もっと安心できる場所にするにはどうしたらいいのか。

そう考えながら、
また少しずつ手を動かしていく。

その積み重ねが
この場所をより良い場所にしていくのだと思っています。


慶佐次川マングローブの入口で

沖縄本島北部、東村。
やんばるの自然に囲まれた場所。

その入口にあるこの場所から、
今日も多くの方が
慶佐次川マングローブカヤックへ出発しています。

森だった場所を
自分の手で少しずつ整えた場所。

まだ途中ではありますが、
これからも少しずつ手を入れながら
この場所を育てていきたいと思っています。

慶佐次川のマングローブに来られた際には、
そんな背景も少し感じてもらえたら嬉しいです。

三代目ウミンチュが自分の手でつくる、慶佐次川マングローブカヤックの拠点づくり

【東村カヤック|更衣室・駐車場あり】現役「漁師のネイチャーガイドが案内するマングローブカヤック」慶佐次川の拠点

沖縄本島北部・東村。
慶佐次川のマングローブへと続く道沿いにある「カヤックステーション慶佐次」。

「東村 カヤック」
「慶佐次川 マングローブ」
「沖縄 マングローブカヤック 更衣室あり」

そう検索して、数あるツアーの中から“うち”を選んでくださる方がいます。

ここは、
現役の漁師でありネイチャーガイドが案内するマングローブカヤックの拠点です。

そのお客様を、どうしてもきちんと受け入れられる環境を
自分の手でつくりたかった。

それが、この拠点づくりの原点です。


祖父が築き、叔父が守る土地

ここは祖父が築いた財産の土地です。
いまは叔父がしっかり守り続けています。

我が家の稼業はウミンチュ(漁師)。
私は三代目。

そして、いまも現役の漁師です。

海に出て風を読み、潮を読み、
自然の変化を体で感じながら仕事をしています。

その経験が、
慶佐次川マングローブカヤックのガイドにも生きています。

自然を甘く見ない。
自然を敬う。

それが、漁師のネイチャーガイドとしての基本です。


森からのスタート

ですが、この場所は森でした。

背の高い木々、絡まる枝、
足元は落ち葉と廃材。

業者に頼めば、重機が入り、
数日で整地できたでしょう。

でも私は、自分でやると決めました。

チェーンソーで木を倒し、
根を掘り、地面を均す。

開拓中にはヒメハブも現れ、
最終的に10匹近く捕獲しました。

怖さもありました。

けれど、ここは女性やカップル、初心者の方が訪れる場所になる。

だからこそ、安全を整える責任がある。

現役漁師としての経験があるからこそ、
自然の中での判断を大切にしています。


壊さず、育てるという選択

森をすべて消したわけではありません。

自然に生えていたシークヮーサーやサガリバナは残しました。

そして新しく、
パッションフルーツ、トマト、タンカンの木を植えました。

受け継いだ土地に未来を植える。

守るだけでなく、育てる。

それが三代目としての役目だと思っています。


更衣室とこれからのシャワー室

カヤックステーション慶佐次には

・駐車場あり
・男女別更衣室あり
・少人数制ツアー

沖縄でマングローブカヤックを体験するとき、
特に女性のお客様にとって更衣室の有無は大切なポイントです。

派手ではありません。

でも清潔で、落ち着ける空間を整えています。

そして現在、
シャワー室の建設も予定しています。

もちろん、これも自分たちの手で。

森を切り開いたように、
内装や塗装を仕上げたように、
一つひとつ丁寧に形にしていきます。


店内に残る祖父の時間

店内には祖父が使っていた道具を飾っています。

それは、祖父が自然と向き合ってきた時間の証。

三代目の漁師として、
そしてネイチャーガイドとして、
私は海と川の両方で自然と向き合っています。

形は変わっても、
自然を敬う心は変わりません。


東村・慶佐次川で安心してカヤックを

沖縄本島北部・東村で
慶佐次川マングローブカヤックを体験するなら。

現役「漁師のネイチャーガイドが案内するマングローブカヤック」へ。

カヤックステーション慶佐次から、
今日も静かな川へ出発します。

まだ未完成です。

でも、確実に前へ進んでいます。

選んでくださる一人ひとりを、
大切に迎えていきます。